名古屋のアーチェリー教室 / toxophilitesトクソフィライツ

KSLショットサイクルオンラインセミナー③

皆さんこんにちは!

 

今回はオンラインセミナー体験記の第三弾となります。

 

3日目は身体の使い方である「ハードウェア」に関する講義が行われました。

 

KSLショットサイクルといえばアメリカのナショナルチームが利用していることで有名ですが、一方で「アメリカ人のような体格でなければ使えない射ち方なので、日本人には関係ない」というような言説がまことしやかに囁かれてもいます。リーキーシクコーチはこのことについて講義の初めに全くのデタラメであると断言しました。宇宙人でもない限り、どこの国の生まれであっても必ず使えるとのことです。

 

ハードウェアの説明は「set」「set-up」「load」「anchor」「transfer」「hold」「expand」「release」「follow-through」

そして「breathing-cycle」の10項目に分けて説明されました。KSLショットサイクルを知らない人からすると、一射をここまで細かく分けるのか!?と驚く項目の多さです。

 

そしてこれらの項目のうち最も重要とされるのが「hold」であり、他の項目の多くはこの「hold」を安定して実現するためのステップであるということが説明されました。

 

韓国や日本では、トップの選手でも「hold」を行うことなく弓引いていることが多いそうです。しかしそういった引き方は緊張した場面での再現性が低くなるだけでなく、肩への負担が大きくなってしまうことから怪我の確率も上がるとのこと。

講義ではオリンピック金メダリストであるオ・ジンヘク選手がリーキーシクコーチの元へコーチングを受けにきた時の様子も紹介されました。当時オ・ジンヘク選手は肩の痛みに苦しみ、使用限度を大きく超える量の痛み止めを使用しながら選手を続けており、これ以上選手を続けるなら手術は避けられないという状況まで来ていましたが、リーキーシクコーチの指導を受けた後は痛みを全く感じることなく弓を引くことができるようになり、痛み止めも手術も必要がなくなったということです。トップ選手にもこれだけ劇的な変化が起こるという事実にセミナーを受けている選手たちは驚きを隠せない様子でした。

 

すべての項目についての講義が終了した後は、リーキーシクコーチのはからいで画面越しの記念撮影が行われ、解散となりました。

 
 

午後は練習時間となり、2日間で学んだことを早く実践したい様子の選手たちが早足で練習場へと向かっていました。

上部へスクロール