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「ソフトとハード」

皆さんこんにちは!

今回のテーマは「ソフトとハード」です。

 

 今や日本では90%以上の人が持っているスマートフォン。そんなスマホも、ソフトウェアとハードウェアの二つが揃うことで初めてその能力を存分に発揮することができるのだということは、みなさんもご存知のはずです。

 そして実は、そんなみなさん自身=人間も、ソフトウェア(意識)とハードウェア(肉体)によって成り立っていますね。

 スポーツにおいてはスマートフォン同様、選手のソフトとハードの両方が揃うことが高いパフォーマンスを発揮するのに必要になってきます。

 

 一般的に、トップアスリートほど頭の中のイメージと実際の肉体の動きの間のギャップが少ないと言われています。これはイメージが鮮明であり、かつそれを実行できるだけの肉体の完成度を有しているということです。

 アーチェリーは数あるスポーツの中でも、技と力の比率で技の割合がかなり高いスポーツです。それゆえか、ついつい技だけで点数を上げようとする選手が非常に多いのです。しかし射型を改善するにはイメージの改善だけではなく、それを実現できるだけの筋力や体力も当然必要になってきます。いくらソフトウェアをアップデートさせても、古い機種ではむしろ動きが重くなって使い物にならなくなってしまうということもありますよね。

 
 
 
 
 
 

 弓を引くための筋力をつけるには素引きが最も簡単かつ効果的です。また、素引きはクリッカーを意識せずに弓を引くことができるため、イメージの改善にも非常に効果があります。

 

 ぜひみなさんもソフトウェアとハードウェア、両方のアップデートを意識して行っていきましょう。

【補足】

イメージと実際の身体の動きのギャップを体験するための方法として、握力計を使った実験があります。

 

①被験者と記録者の二人で一組になる。

②初めに被験者は最大筋力で握力計を握る

③それ以降は記録者の指示に従いながら、ランダムな順番で自分のイメージする20%・40%・60%・80%・100%の力で握力計を握る。(この際被験者は握力計の表示を見ない)

④記録者はそれぞれの数値が最大筋力に対して実際には何%の数値であるかを計算し、グラフにする。(横軸が指示された数値、縦軸が実際の数値)

 

仮に被験者が完全に指示通りの強さで握力計を握った場合、グラフは右上に向かう直線になりますが、多くの人の場合ガタガタの線になります。(筆者の場合、40%と60%が逆転してしまいました)

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